社長っ、このタクシーは譲れませんっ!

 ふと考える。

 真実さんは社長の何処が好きなんだろう、と。

 ああでも、子どもの頃、会ったか会わないか、くらいなんだっけ?

 それで結婚とかなるの、私なら嫌だけどな~。

 しかし、社長の小さい頃か。

 どんな感じだったんだろうな?

 社長のお母様のおうちには、社長の小さい頃のアルバムとかあるのだろうかな?

 そんなことを思っていた次の日、タクシーの中で将臣が言ってきた。

「そういえば、お前、猫探しに来ないのか」
「え?」