微かに聞こえるバチバチという音を聞きながら、将臣は振り返る。
千景が、
「あっ、金曜、お疲れ様でした~」
と営業の小西と話しているのが見えた。
小西か。
結構いい奴だよな。
爽やかだし。
いや、それより、八十島だ。
酔ったはずみか、ゲーセンで千景の手を握って連れ歩いたり、真横に座って、ずっとゲームをしていたりした……。
だが、まあ、大丈夫か、と将臣は、なにが大丈夫かなんだかわからないまま思う。
あんなバチバチ言ってる女をいいとか言う奴、そうそういないだろ。
「いやいやいやっ。
私、いつもバチバチ言ってませんからねっ」
と千景が聞いていたら反論していただろうが。



