社長っ、このタクシーは譲れませんっ!

 


 結局、千景が勝ち、お菓子をもらった。

「嵐山さん、ぜひ、秘書室に」
と早蕨ににこやかに肩を叩かれる。

「そのときは、八十島さんがあなたの下についてくれるから。
 なんでも教わって」

 秘書室というのは、ゲームの能力でのし上がっていくものなのでしょうか、と思ったとき、八十島が叫んだ。

「なんで俺が下ですかっ。
 囲碁でも負けたからですかっ。

 でもあれは、どっかの家のじっちゃんのせいですよっ」
と訴える。