社長っ、このタクシーは譲れませんっ!

 


 明るい夜の街に降り立った将臣と八十島は、地下の呑み屋へと続く階段を見ていた。

「さあ、戦場だ」
と将臣が呟き、八十島が頷く。

 ……何故、社長まで緊張しているのですか。

 この会社のトップは誰なんですか、と思いながら、千景は二人について階段を下りた。