社長っ、このタクシーは譲れませんっ!




 さて、そろそろ昼休み。
 社食に行こうか。

 誰か誘って何処かに食べに出ようか。

 いやいや、近くに来てるキッチンカーで買って食べるのもまたよし、と千景がウキウキしていたところに、将臣がやってきた。

 坂巻は出ていていなかったが。
 前倉が笑顔で頭を下げ、武者小路は愛想もなく頭を下げる。

 コンクリートの短い階段を下りながら将臣が言ってきた。

「嵐山。
 お前、俺と結婚するか?」

 ……は?