なかなかアンケートがそろわなかった営業部にアンケートをとりに行き、戻ろうとしたとき、声をかけられた。
「あなた、もしかして、お菓子の嵐山さん?」
一瞬、自分がお菓子屋さんになったかと思った。
『お菓子の嵐山』
和菓子の老舗っぽい。
千景は今まで律子と訪れた、店舗も駐車場も小さい美味しいお菓子屋さんたちを思い出す。
あの中の一件に自分の店も混ざっている気がして、ふふふ、と笑ったとき、目の前に立つ、かなり年上のような気がするショートカットの女性が言った。
「あなたがいつも社長にお菓子を買ってこさせている嵐山さんでしょう?
秘書室の早蕨です」
買ってこさせてはいませんっ、と思いながらも千景は固まる。
さすが秘書っと言った感じのビシッとしたスーツ。
細身で小柄だが、なんとも言えない迫力があった。
この人が社長が頭が上がらない秘書の方、その一。
確かに、知識も経験も敵わない若造な社長では震え上がってしまいそうだ、と千景は失礼なことを思っていたが。
でも、そこで震え上がってしまう社長の方が好きだな、とも思う。
それは、将臣が自分の生まれや立場の上にあぐらをかいていない証拠だからだ。
「あなた、もしかして、お菓子の嵐山さん?」
一瞬、自分がお菓子屋さんになったかと思った。
『お菓子の嵐山』
和菓子の老舗っぽい。
千景は今まで律子と訪れた、店舗も駐車場も小さい美味しいお菓子屋さんたちを思い出す。
あの中の一件に自分の店も混ざっている気がして、ふふふ、と笑ったとき、目の前に立つ、かなり年上のような気がするショートカットの女性が言った。
「あなたがいつも社長にお菓子を買ってこさせている嵐山さんでしょう?
秘書室の早蕨です」
買ってこさせてはいませんっ、と思いながらも千景は固まる。
さすが秘書っと言った感じのビシッとしたスーツ。
細身で小柄だが、なんとも言えない迫力があった。
この人が社長が頭が上がらない秘書の方、その一。
確かに、知識も経験も敵わない若造な社長では震え上がってしまいそうだ、と千景は失礼なことを思っていたが。
でも、そこで震え上がってしまう社長の方が好きだな、とも思う。
それは、将臣が自分の生まれや立場の上にあぐらをかいていない証拠だからだ。



