「ちょっとそこまで行っただけなのに、別に買わなくていいだろ、土産なんて」
「いやいや、いきなり仕事抜けて、みなさんにご迷惑おかけしてしまったので。
新入社員としては、買ったほうがいいですよ」
「どうせ、入ったばかりの奴に、そんな大層な仕事なんてさせてないだろっ」
と言いながら、将臣は渋い顔をした。
自分も一緒かな、と新米社長な将臣は思ったようだった。
二人は揉めながら、八十島を振り返る。
「どっちだと思う? 八十島」
「どっちだと思いますか? 八十島さんっ」
八十島は溜息をつき、
「……嵐山の気が済まないのなら。
ここにある、ありきたりな菓子じゃなくて。
向かいの店にある評判の焼き菓子を買って。
『出張先の側にあったので』
とさりげなく渡すのが、一番スマートでは?」
的確な答えだっ、と衝撃を受けた二人は一緒に向かいの店に焼き菓子を買いに行った。
というか、連れてきた詫びに、と将臣が買ってくれた。
そして、ついでに、と将臣も秘書室に同じ菓子を買っていた。
そのおかげで、千景は、のちに秘書室のお姉様がたに感謝されることになる。
「いやいや、いきなり仕事抜けて、みなさんにご迷惑おかけしてしまったので。
新入社員としては、買ったほうがいいですよ」
「どうせ、入ったばかりの奴に、そんな大層な仕事なんてさせてないだろっ」
と言いながら、将臣は渋い顔をした。
自分も一緒かな、と新米社長な将臣は思ったようだった。
二人は揉めながら、八十島を振り返る。
「どっちだと思う? 八十島」
「どっちだと思いますか? 八十島さんっ」
八十島は溜息をつき、
「……嵐山の気が済まないのなら。
ここにある、ありきたりな菓子じゃなくて。
向かいの店にある評判の焼き菓子を買って。
『出張先の側にあったので』
とさりげなく渡すのが、一番スマートでは?」
的確な答えだっ、と衝撃を受けた二人は一緒に向かいの店に焼き菓子を買いに行った。
というか、連れてきた詫びに、と将臣が買ってくれた。
そして、ついでに、と将臣も秘書室に同じ菓子を買っていた。
そのおかげで、千景は、のちに秘書室のお姉様がたに感謝されることになる。



