四十九日が済んで、少し経ったある日。

みんなが我が家を訪ねて来てくれた。

今日はみんなで、ギョーザパーティーをするらしい。


「ねぇ、おばあちゃん。おじいちゃん、あっちの世界で元気かな?」



高校生になった草一が、史郎さんの遺影を見つめて言った。



「そうね。元気にしてるんじゃないかしら。大好きなカメラで、あちこち写真を撮っていたりして」

「そうだといいなぁ」

「草ちゃん、カメラを教わりたかったわね。部活には入れたの?」



草一は首を振り、
「写真部はなかったよ。でも今、新しく作れるように生徒会とかに申請してる」
と、頼もしい顔つきで言う。



「ねぇ、おばあちゃん」



百花が私のそばに来た。



「あたし、交換ノートのこと、超気になってるんだけど。……読んでみたいんだ、いい?」



小首をかしげて、聞いてくる。