「ウーニウェルスム神とは、生物から神までも生み出す権利があり、神々の親と言われています。ウニは人間界では素晴らしい神であると崇められていますが、それはあくまで人間たちの考え方でしかありません。私達は神とし、あの御方の側近として動いていますが、乗り越えられないような試練に挫折し、また天界に戻ってくる人間を何度も見届ける度、悲しい気持ちになります。その為に私はウニには気づかれないように人間たちを救済する選択肢を与えています。」

・・・めっちゃいい神様じゃん。

「今世を終了し、天界へ戻るか、たった一度だけ今世をやり直しカルマを全うするか、という選択肢です。」

でも108つもあるカルマを死ぬまでに克服する自信は正直、ありません。

「確かにそうですね。では今世で108の課題を1つでも多くクリアすることで、来世では身軽に次のステージに進むことができると言われたら、どうですか?」

それなら・・・気持ちは楽かもしれないです。

「1つの一生で必ずしもすべてをクリアする必要はありません。」

辛いこんな一生だったけど、それでも良いよって、受け入れる人っているんですか?

「ええ。でも、その考えができる魂には、そもそも声を掛けません。私たちは、人間たちの心も脳も透明のしゃぼん玉のように透けて見えるので相手が言葉や声を発しなくても頭で考えなくても分かります。だからなぜ、私が貴女に囁きかけているのか、もう自ずと分かりますね?」

・・・さすが、神様。

・・・例えば、天界へ戻ることを選んだら、どうなりますか?

「その者たちは聖門(せいもん)で清算したカルマ数を数えられます。」

それから?

「天界の世界のお話を知りたいですか?」

はい!

「では長くなりますが、お話しましょう。」