「あの……」 「ねぇ姫野さん。 このファイル どこに持っていけばいいの?」 「資料室だけど……」 「やっぱりそっか。 じゃあ、僕が返しておくよ」 えっ? 「いいよ、そんなこと」 「姫野さんは教室で 結城(ゆうき)さん達とお昼を食べてなよ」 渚くん 相変わらず優しいなぁ。 でも… 「私が先生に頼まれたことだし」 「僕がぶつかったせいで 痛い思いをさせちゃっでしょ? だから、これくらいはさせてよ。 ねっ!」 王子様の笑顔が キラキラと光っている。 まぶしすぎて 優しすぎて ずるい、その笑顔は。