洋食店で食事をした。

ミートソーススパゲッティ、マルゲリータ、白ワイン、スパークリング。

金曜日の夜ということもあり、普段より人は多かった。

最後に彼女はデザートを注文し、僕はタバコを吸いながら彼女を眺めていた。

「今日、うちに寄っていかない?見たい映画があるの。」

特に僕も次の日に何か用事があるわけでもなかったので、行くことにした。

帰りにスーパーに寄り、お酒とキッチンペーパー、いくつかの雑貨品を購入した。

彼女の家に泊まるのは珍しいことではなかった。

彼女のマンションの部屋に着くと、猫が寄ってきて彼女に体を擦り付けた。

名前はミーというらしい。

彼女は着替えをするため、別室に行った。

僕はジャケットを脱いでネクタイを外して、ソファに座った。

「私のでよければ、スウェットを貸すけど?」と言われたが、サイズが合うわけないので断った。

僕はスーパーで買った缶ビールをあけ、スポーツニュースを見ていた。

今日のプロ野球は熱戦が多くでありました、アナウンサーは言った。

ミーが僕の足元に近づき、しばらく眺めていた。

「元気だったかい?久しぶりだね。」

僕がそう言うと、ミーは彼女の方を向き僕の足元に体を擦り付けはじめた。

「君はいい飼い主に恵まれたね」

そう言うと彼女は「何が?」と聞いてきたので何でもないと答えた。

彼女は適当におつまみを持ってくると、僕の横に座り缶ビールを開けた。

彼女が来るとミーは寝床に戻って行った。

「賢い子だ」

そう言うと彼女は「いい飼い主に恵まれたね」と言った。

彼女は借りてきたDVDをデッキに入れ始めた。

ストーリーの内容はというと、正直あまり覚えていない。

父、母、息子1人、娘2人、犬が一匹。

いたって普通の家庭である。

途中で僕がトイレに行くと、ミーは僕の方をチラッと見てまた眠りについた。

映画が終わる頃には3時ごろになっていた。

「泊まっていく?」

彼女は聞いた。

しばらく考え、僕は頷いた。

「別に隣で寝ても気にしないわよ?」

ソファーで寝るよ、そう言うと彼女はブランケットを持ってきた。

しばらく2人で天気予報や通販番組を眺めていた。

「今日のお昼、時間ある?買い物に行きたいの、久しぶりに」

特に僕も用事があるわけではなかったので、付き合うことにした。

先に彼女がシャワーを浴び、次に僕もシャワーを浴びた。

寝る前に彼女は「別に隣で寝ていいのよ?」と言ってきたが、1人じゃないと眠れないんだと伝えると彼女は「ふーん、眠れなかったら来ていいからね」と言って寝室に入って行った。