朝になって、桜子はタケルに起こされた。


「おはよう。ご飯だよ。いつまで寝てるの。笑。」


「あ、おはよう。今何時?」


「もう10時さ、さあブランチしよう。」


桜子は、タケルの後をついて行った。


「さあ、ここで食べようか。」


桜子は、びっくりした。広い部屋に、大きいテーブルと椅子。天井から下がっているシャンデリア…。思わずため息をついた。

席に座ると、メイドさんらしき人がブランチを運んで来た。


「ありがとう。もう、良いよ。後は僕がやる。」


そう言いうとタケルは、桜子にコーヒーを入れた。


「ありがとう。」

桜子は、すっかり見とれていた。


「タケルって、すごい大金持ちだったんだ。」


桜子は、ため息をついた。


「まあね、たまたま生まれた所がここだったのさ。」

「あのCMさ、オンは2か月後だって。」


タケルは、朝食を頬張りながら言う。

こいつ、やっぱりただ者じゃなかったわ。油断できないけど、けっこう使えるかも。
桜子は、タケルの顔を見ながら思った。