キミの同担拒否

「優しい匂い?」

「うん。そうやって自分を犠牲にして、クラスのために頑張れるところとか、俺に迷惑かけないようにって1人で帰ろうとするところとか...全部おとめの優しさでしょ?その優しさがおとめから溢れてる」

「......」

「......ふふ...みんなおとめの優しさに元気づけられてるんだよ。だからね?みんなはおとめの助けになりたいって思うんだよ」

「...」

「心配しなくてもクラスの団結力は学校一だから、おとめは焦らなくていいんだよ。それに一生懸命になったら視野が狭くなっちゃうのは仕方ないけど俺のこと頼ってね?」

「...っ、う、んっ」


たぶん、これは、嬉し涙





『頼って』

知らず知らずのうちに欲していた言葉


そう言えば去年もこんなことがあった。



体育祭のリレーで陸上部の先輩に抜かれちゃって

悔しい以上に折角クラスで時間がある時に練習までしてたのにってみんなへの罪悪感で部屋で号泣した


おとめは別に何でもできる訳じゃないし
寧ろできないことの方がみんなより多い

だけどみんなは

『松浦はなんでも出来る』

って言ってくれるの。


それが嬉しくて、見えないところで練習して、頑張った。

けど要領は良くないから、結局上手くいかないことの方が多くて、
今回みたいに倒れることもしばしばあって、
迷惑かけちゃって
次こそ迷惑かけないように“頑張ろう”って思って
結局、迷惑かけてしまう。