俺の側にずっといろ、生涯お前を守る

まりえは事件のこと聞いてショックだったのかもしれない。

俺は居ても立っても居られない状況に、まりえの元へ走り出していた。

まりえの仕事場に到着すると、ちょうどビルから出てくる久崎社長の姿があった。

「久崎社長、まりえは大丈夫でしょうか」

「あら、まりえのボディーガードさん、どうしたの?」

「まりえは落ち込んでいたり、泣いていたりしていませんか」

「そんなに心配ならずっと側にいたら?」

「それは……」

そこへまりえが姿を現した。

「亮」

「まりえ」

俺はまりえに駆け寄り、人目もはばからず抱きしめた。

「大丈夫か、俺は心配で居ても立っても居られない、俺がずっと守るから」

「亮」

まりえに対する気持ちが溢れて止めることが出来なかった。

「亮、ごめんなさい、父が何かひどいこと言ったんでしょ」

「そんなことはないよ」

「私は亮と一緒にはいられない」

亮の表情が変わった。

私は自分の気持ちを貫き通すと色々な人に迷惑がかかる。