「ねぇ、ちょっといい?」


春、出会いの季節。


私、五月女萌花(さおとめもえか)は学校の放課後爽やか系男子に話しかけられた。(多分)


『え、わ、私ですか?』


一応確認の意味で聞くと


「そうだよ」


彼は笑顔でそう答えた。


「俺、佐野優斗(さのゆうと)って言うんだけど君の名前と学年は?」


イケメンスマイルでそう聞く彼に私は恐る恐る答える


『五月女萌花…。2年4組です、』


「え、後輩だったんだ!!俺、3年2組!!!」


『あ、工業のクラスなんですね、!』


私の学校はコース別でクラスが決まっていて私のクラス4組は商業のコース


そして、優斗先輩?のクラスは工業クラスなのだ。


「商業かぁ…!!かっこいい!」


『いや、えっと…。そんなことないですよ、』


「いやいやそんなことあるって!」