夏樹先輩が、真剣な瞳で私を見つめてくる。 「お互いに、少し離れてしまったときもあったけど。今日まで、俺のことを想っていてくれてありがとう。 もう一度言うけど。俺が好きなのは、花梨ちゃん……キミだけだから」 吹いてきた風が、先輩の手にある花束をふわりと揺らした。 「せん、ぱい……」 涙で視界がぼやけてくる。 「これは、もしかして夢ですか?」 「ううん。夢じゃないよ」 先輩にギュッと手を握られる。 「花梨ちゃん。俺と、付き合ってください」