一途な総長は私を甘く惑わせる

あ、明らかに疑ってますみたいな言い方!


も、元闇姫なんて言えないもん!


焦った私は話題をかえる。


「り、凛久くんも暴走族なの?」


我ながら苦し紛れな言い文だけど……


意外にも凛久くんは話に乗ってくれた。


「うん!!
『Iris』の副総長やってるの!」


わ!


(*゚0゚*)スッゴッイ!


あのIrisの副総長なんて!!


尊敬するっ!


「目キラキラさせてかっわい……」


ん?


なんか聞こえたような……


「凛久くんなんか言った?」


聞くと、屈託のない笑顔を向けてくる凛久くん。


「ん?
何も言ってないよ?」


あれ、気のせいだったのかな?


確かに聞こえたと思ったんだけどなぁー


あ、エレベーターのドアが開いた!