空を見上げてぼんやりするのが好きなオデットだが今はそんな余裕はなく、細道を塞ぐように留められていた立派な馬車に押し込まれた。
すぐに馬が走り出し、北へ十分ほど進んでメインストリートに出る。
馬車が四台すれ違えるほど広々とした石畳の道沿いには、四、五階建ての瀟洒な建物が並んでいる。
どれも一階は店舗になっていて、お洒落な洋服や帽子などがショーウインドウに飾られていた。
レストランやカフェ、演劇場や美術館もあり、往来の人々は身なりがいい。
カルダタンは住宅街の食料品店やパン屋が並んだ一角にあるので、この通り沿いの店よりはずっと庶民的な雰囲気だ。
メインストリートを東へ二十分ほど進むと、緩やかな坂道になり、そこを上りきった小高い場所にグラデシア王国の王城がそびえている。
巨大なので城下のどの場所からでも確認できるが、オデットが間近で見るのは初めてだ。
正門の向こうに広大な前庭があって、その奥にいくつもの尖塔を備えた大邸宅、石積みの要塞やドーム屋根の宮殿など、複数の建物が見えた。
(ここがお城。想像以上に立派ね。すごいお宝がありそう)
すぐに馬が走り出し、北へ十分ほど進んでメインストリートに出る。
馬車が四台すれ違えるほど広々とした石畳の道沿いには、四、五階建ての瀟洒な建物が並んでいる。
どれも一階は店舗になっていて、お洒落な洋服や帽子などがショーウインドウに飾られていた。
レストランやカフェ、演劇場や美術館もあり、往来の人々は身なりがいい。
カルダタンは住宅街の食料品店やパン屋が並んだ一角にあるので、この通り沿いの店よりはずっと庶民的な雰囲気だ。
メインストリートを東へ二十分ほど進むと、緩やかな坂道になり、そこを上りきった小高い場所にグラデシア王国の王城がそびえている。
巨大なので城下のどの場所からでも確認できるが、オデットが間近で見るのは初めてだ。
正門の向こうに広大な前庭があって、その奥にいくつもの尖塔を備えた大邸宅、石積みの要塞やドーム屋根の宮殿など、複数の建物が見えた。
(ここがお城。想像以上に立派ね。すごいお宝がありそう)



