「勇敢に敵陣に飛び出すとは、予想外で止められなかった。まったく危なっかしくて目が離せないな。今後は二十四時間俺のそばに置き、こうして肩を抱いていることにしよう」
このような状況でウインクつきの冗談を言う彼にオデットは戸惑い、国王は怒りの目盛りをさらに引き上げた。
「聖女の邪魔立てをした、その娘をかばうのは許さんぞ。お前は一体どうしてしまったのだ。そこまで判断のできない愚か者なのか?」
ジェラールは哀れむような視線を返し、堂々と主張する。
「どうしてしまったのか、というのはこちらの台詞ですよ、父上。オデットは邪魔ではなく助けようとしたのです。偽聖女を」
まだ立ち上がれずに座ったままのサラが、ビクッと肩を揺らした。
「殿下が今、偽聖女と仰いましたぞ?」
「自信があるご様子だが、なにか証拠でも掴んでいらっしゃるのか」
再びざわざわと騒がしくなり、インペラ宰相が焦り顔で意見する。
「なにを仰います。王太子殿下もご覧になられたでしょう。怪我を治したサラ様のお力を」
「ええ、見ました。魔具の力で怪我が治ったところを。その反動でサラさんは立っていられないようですが」
このような状況でウインクつきの冗談を言う彼にオデットは戸惑い、国王は怒りの目盛りをさらに引き上げた。
「聖女の邪魔立てをした、その娘をかばうのは許さんぞ。お前は一体どうしてしまったのだ。そこまで判断のできない愚か者なのか?」
ジェラールは哀れむような視線を返し、堂々と主張する。
「どうしてしまったのか、というのはこちらの台詞ですよ、父上。オデットは邪魔ではなく助けようとしたのです。偽聖女を」
まだ立ち上がれずに座ったままのサラが、ビクッと肩を揺らした。
「殿下が今、偽聖女と仰いましたぞ?」
「自信があるご様子だが、なにか証拠でも掴んでいらっしゃるのか」
再びざわざわと騒がしくなり、インペラ宰相が焦り顔で意見する。
「なにを仰います。王太子殿下もご覧になられたでしょう。怪我を治したサラ様のお力を」
「ええ、見ました。魔具の力で怪我が治ったところを。その反動でサラさんは立っていられないようですが」



