「言い訳してんじゃねーよ……結衣に好きだって言って良いのは俺だけだ」
「はぁ!? 鼓魅は結衣ちゃんの彼氏じゃねーだろ? 結衣ちゃんは嬉しそうにしてたんだからいいじゃねーか」
ナオくんと鼓魅くんはなぜか睨めっこをしていて今にも殴り合いになりそうな雰囲気だ。これは止めたほうが良いよね……この二人がいたら夕食作ることできないし。
「あのっ! 鼓魅くん、ナオくんっ」
意を決してそう呼びかけるが全く聞いてもらえない。もう、こうなったら奥の手使うか。
「鼓魅くんもナオくんも、睨めっこしてるなら今日はご飯抜きだよ!」
そう言えば、ふたりは同時にこちらをみて目を大きく開ける。
「「えっ」」
声を揃えて言ったから、本当仲良しだなぁと思い「嘘ですよ〜」と言えば嬉しそうにふたりは笑った。