少し距離を空けてリーダーの言葉に耳を傾けていた航海が、遠くからでも分かる程大きく目を見開いた。
「そんな時、両親が怪盗フェニックスとして活動している事に気づいたんだ。僕はずっと本物らしい“家族”が欲しくて、両親に自分を見てもらいたかったから…全員が“家族”である、怪盗mirageを作ったんだ」
両親から貰えなかった愛を探して、ただ幸せに満たされたくて。
自分も怪盗になる事で、両親の目を引きたくて。
「両親が下僕のジェームズを買っていたから、僕も同じ事をやりたくて笑美を買ったんだ。…ごめんね」
“家族”のカタチを探し続けている仲間と一緒に過ごす事で、きっと一緒に生きていける。
皆を、僕の単なる自己満足に巻き込んでごめんね。
「偉そうにリーダー名乗っておいて、卑怯過ぎるよね…。航海、これが全部終わったら何発でも殴って良いよ。いや、殴って欲しい」
彼の話に口を挟もうとする人なんて1人も居なくて、ただ皆の呼吸だけが聞こえる。
(自己満足…?そんな事ない、湊さんは何も悪くないのにっ!)
彼はきっと、幼子が親の注意を引きたくていたずらをするのと同じ心理でその行動を取ったのだろう。
親から愛されなかった彼が私に与えてくれたものは大きくて、感謝の気持ちしか出てこない。
私は2つの家族に愛されて育ったから彼の心情を推し量る事は難しいけれど、それでも何となく想像は出来た。
「そんな時、両親が怪盗フェニックスとして活動している事に気づいたんだ。僕はずっと本物らしい“家族”が欲しくて、両親に自分を見てもらいたかったから…全員が“家族”である、怪盗mirageを作ったんだ」
両親から貰えなかった愛を探して、ただ幸せに満たされたくて。
自分も怪盗になる事で、両親の目を引きたくて。
「両親が下僕のジェームズを買っていたから、僕も同じ事をやりたくて笑美を買ったんだ。…ごめんね」
“家族”のカタチを探し続けている仲間と一緒に過ごす事で、きっと一緒に生きていける。
皆を、僕の単なる自己満足に巻き込んでごめんね。
「偉そうにリーダー名乗っておいて、卑怯過ぎるよね…。航海、これが全部終わったら何発でも殴って良いよ。いや、殴って欲しい」
彼の話に口を挟もうとする人なんて1人も居なくて、ただ皆の呼吸だけが聞こえる。
(自己満足…?そんな事ない、湊さんは何も悪くないのにっ!)
彼はきっと、幼子が親の注意を引きたくていたずらをするのと同じ心理でその行動を取ったのだろう。
親から愛されなかった彼が私に与えてくれたものは大きくて、感謝の気持ちしか出てこない。
私は2つの家族に愛されて育ったから彼の心情を推し量る事は難しいけれど、それでも何となく想像は出来た。



