「はあーっ、はあーっ、やっと終わった…痛すぎる痛い痛い痛い!もっと優しくやってお願い!」
「ごめん、あと一巻きだから…」
それから、伊織が何とか無事に大也の足から弾丸を取り出したのは言うまでもない。
ただ、緊急手術が終わるまでに想像以上に時間がかかった為、大也の左腕は内出血を通り越して出血し、琥珀の右腕は赤く変色していた。
「あ"、琥珀さん右腕…ごめんなさいちょっと力入れ過ぎました土下座ですぴえんぴえん」
ゼェゼェ言っている大也は、ぐったりしたまま琥珀の腕を見て一気に青ざめた顔を浮かべた。
(お前は敬語を使いたいのかギャル語を使いたいのかどっちなんだよ)
彼にどんなに謝られようと、右腕の感覚が無い琥珀は涼しげな顔をして口を開いた。
「俺の心配はいいから、お前は自分の足の事だけ考えろ」
瞬間、大也の整った顔がみるみるうちに赤らんで。
「…こ、琥珀ぅー!何その台詞!俺そろそろ我慢出来なくなるけど良いの!?ねえ、良いの!?琥珀絶対俺に気があるでしょ、分かるんだから!」
麻酔無しで手術を乗り切ったのだから相当体力が消耗されているはずなのに、全く何処からそんな声量が出てくるんだ。
そのとんちんかん過ぎる推理を聞いて頭が痛くなってきた琥珀は、はあ、と大きく息を吐いて顔を逸らした。



