まだ現役高校生のくせにやけに視野が広くて、いつも俺達の事を考えてくれる彼女にそんな言葉を言わせてしまった事が悔やまれる。
「…壱、さっきは言い過ぎちゃってごめん。ほら、仁の事で…」
はぁ、と小さく息をついた俺は、少し離れた場所で相手にスタンガンを押し付けている壱に大声で声を掛けた。
銀子ちゃんが再度感電装置を発動させてから彼とはまともに口をきいていなくて、もっと言えば目も合わせていない。
(仁は要らない的な発言しちゃったから、完全に怒らせたかも)
帰国したら、罰としてホストの源氏名を“トラブルメーカー・大也”に改名するのもアリかもしれない、と俺が割と本気で考えていると。
「あん?俺は気にしてねーよ。…ただ、仁にはこの記憶は無いはずだから、絶対にあいつの前でぶり返すな」
激しい呼吸の間から、壱の力強い声が聞こえてきた。
「…あいつのメンタルが異常に弱い事はお前も知ってんだろ?お前がぶり返したら最後、あいつは本気で消えかねない」
敵の肩を脱臼させた俺が横を向くと、汗でキラキラ光るキャラメル色の髪が映った。
「だから、二度とそんな馬鹿げた事言うんじゃねえ。分かったな」
彼の口調はいつにも増して厳しいのに、俺を射抜くその目は何処か悲しそうで。
「…壱、さっきは言い過ぎちゃってごめん。ほら、仁の事で…」
はぁ、と小さく息をついた俺は、少し離れた場所で相手にスタンガンを押し付けている壱に大声で声を掛けた。
銀子ちゃんが再度感電装置を発動させてから彼とはまともに口をきいていなくて、もっと言えば目も合わせていない。
(仁は要らない的な発言しちゃったから、完全に怒らせたかも)
帰国したら、罰としてホストの源氏名を“トラブルメーカー・大也”に改名するのもアリかもしれない、と俺が割と本気で考えていると。
「あん?俺は気にしてねーよ。…ただ、仁にはこの記憶は無いはずだから、絶対にあいつの前でぶり返すな」
激しい呼吸の間から、壱の力強い声が聞こえてきた。
「…あいつのメンタルが異常に弱い事はお前も知ってんだろ?お前がぶり返したら最後、あいつは本気で消えかねない」
敵の肩を脱臼させた俺が横を向くと、汗でキラキラ光るキャラメル色の髪が映った。
「だから、二度とそんな馬鹿げた事言うんじゃねえ。分かったな」
彼の口調はいつにも増して厳しいのに、俺を射抜くその目は何処か悲しそうで。



