ママの手料理 Ⅲ

「銀ちゃん、まだ耐えられるよね…?」


スクリーンに映し出される景色を凝視しながら私がそっと尋ねると、


「当たり前だ、たかがホモ・サピエンスが宇宙である俺に勝つはずがねーんだよ」


自分もホモ・サピエンスのくせに、厨二病チックな言葉が返ってきた。


まあ、そう言えるくらいの余裕があるのなら大丈夫なのだろう。


「分かった。お互い頑張ろう!…あ笑美ちゃん、今!撃って!」


「かしこまりました」


銀ちゃんに対する返答もそこそこに、私は新たな敵を発見して下僕に呼びかける。



「……俺達なら、大丈夫だ」



視界の隅、友達と呼称するパソコンを膝に乗せた天才ハッカーが、気合を入れるように大きく息を吸った。








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「おいおいおい、何でこんなに生き延びてる奴が居るんだよ?おかしいだろうがゴラァ」


「きっと電気に対して耐性でもあったんだ、いきり立ってないで落ち着いて倒そうね?」


「うるせぇ口出しすんなクソリーダー!」



此処は、貿易会社20階。


突撃から1時間弱が経った今、伊藤 壱はリーダーである吉良 湊と行動を共にしていた。


元は琥珀も含めた3人で行動していたのに、闘いの最中ではぐれてしまったのである。