ママの手料理 Ⅲ

瞬間、



ゴキリッ………



早くも、あのおぞましい音がロビー中に響き渡る。


「あ"ぁー、この音やっぱり気持ち良いですね」


それでも既のところで手加減をしているのか、首が変な方向に折れた敵はその場に足から崩れた。


あはははは、とロボットのように棒読みの笑い声をあげる航海はもうサイコパスそのもの。


人の骨が折れる音を聞いて気持ちが良いだなんて、最早人間としての感情を失っている。


(おお怖…)


まだ覚醒していないはずの最年少の見せる恐怖の一面に、俺はぶるりと身体を震わせ。


「あっまた出た!航海、後ろ!」


ロビーに現れた新しい敵の姿を見つけ、声を張り上げた。







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「これ、ここ押したらカメラの向きが変わるの?あーなるほど、じゃあ取り敢えず進むね」


銀ちゃんがフェニックスの人達を感電させる仕掛けを発動させ、怪盗mirageが建物内に入って行ってからわずか数分後。


私ー丸谷 紫苑ーは、笑美ちゃんとタッグを組んでドローンの操縦に励んでいた。


ドローンを操縦するためのリモコンには小さなモニターがついていて、その景色を頼りにドローンは前へ進んでいく。