ママの手料理 Ⅲ

「俺も水鉄砲使う!」


金髪の男2人相手にキックやらパンチやらを繰り出していた俺は、光の速さで1人を殺したサイコパスに負けじと叫び、腰から2つの水鉄砲を取り出した。


金髪達は意味が分からない、と言いたげに肩を竦めている。


彼らの放つ殺気が、一瞬消え失せた。


(チャンス!)


その隙を見逃すまいと、俺は2つの水鉄砲を同時に発砲する。


大量の唐辛子と塩を含んだ水は、ピンポイントで大男達の顔面を直撃し。


「ウ、ウワアアア!」


「What's this!?(これはなんだ!?)」


彼らは、大声をあげながら顔を手で押さえて呻き始めた。


(やば、駄目元で作ったけどめっちゃ効果あるじゃんこれ!)


目にも水が入ったらしく、彼らは目や顔を手で擦りながらよろよろと歩いて壁に激突している。


「あんまり擦ると余計痛みが広がるだけだよ…可哀想に、ご愁傷様です」


わざとらしく哀れみの言葉を投げ掛けた俺は、湊特製のBB弾が入った銃を発砲した。


おやつに壱が作った特製タピオカミルクティーを飲んだから、全員睡眠薬の耐性は付いている。


「案外ちょろい!俺もしばらくは現役で活動出来そう」


無防備な姿でその場に崩れ落ちた敵の横を素通りした俺は、ふっと航海の方を振り向いた。