ママの手料理 Ⅲ

(ってか、アメリカ人とお手合わせなんて光栄過ぎる!)


壱から顔を背けた俺が、これから闘う相手に思いを馳せて夢見心地の表情になった時。


『…10秒後にアジトを崩壊させる。それが終わればお前らの出番だ』


無線機の電源が入る音がして、銀子ちゃんの楽しげな声が聞こえた。


「崩壊って?えっ、俺ら突撃するんじゃないの?」


作戦会議の時には一言も話してくれなかったその言葉に、俺は焦って湊を肘で小突いた。


『…3、2、1、……ゼロ』


しかし、湊が俺の疑問に答えるより早く。





シュー……



バチバチッ………



ドンッ………



目の前にそびえ立つ45階建ての巨大な直方体から、雷が落ちたのかと思う程の轟音が轟いた。


「うおっ、」


誰もこんな作戦を聞かされていなかったから、その大音量に驚いた琥珀が驚いたように片耳を塞いだ。


…ただただ可愛い。



「銀河さん、何したんですか?」


航海の驚いた様な声に、


『ああ、このアジトに取り付けられてる天井スプリンクラーを45階以外全部作動させて、電流を流してやった』


宇宙を牛耳る俺を舐めんじゃねーよ!、と、銀子ちゃんが厨二病混じりの台詞付きで返答してきて。