ママの手料理 Ⅲ









━━━━━━━━━━━━━━━……………………


「あー美味しかった!お腹いっぱい!」


「それなー!この後の作戦会議で寝る確率100%」


昼食のパンとサラダを食べ終えた私達は、和気あいあいと話をしながら揃って食堂を後にしていた。


エレベーターホールへ向かう道で私ー丸谷 紫苑ーがそんな感想を零せば、即座に隣に居る大也が反応してくる。


「寝たら駄目だよ、決行日は明後日なんだから!緊張してないの?」


たかがドローンを操作するだけなのに緊張する…、と、手を擦り合わせながら口を開くと、


「やだなー紫苑ちゃん、俺を舐めないでよ!アメリカ人大男なんて俺にかかればイチコロだからね」


あひゃひゃひゃ、と、彼は手を叩きながら謎の笑い声をあげた。



「……それにしても、ジェームズのお嫁さんめっちゃ綺麗だったよねえ…絶対にティアラを取り戻して、結婚式成功させたいなぁ」


暫し間が空き、歩みを進める大也の口から先程とは打って変わった真剣な声が漏れた。



昼食を食べている最中、私達は偶然ジェームズさんとその婚約者の方にお会いすることができた。


婚約者の方はアメリカ人なのに日本語が堪能で、本当に美しい容貌をしていた。


胸まである金色に輝く髪を緩く巻き、高級ホテルに似合う白のワンピースを身につけ、空の青を写し取ったかのような目でこちらを見つめてくる。