出会った時から、ずっとヒーローなんだよ。永遠にヒーローなんだよ、先生は。

「先生は、ずっと私のヒーローだよ。……ずっとずっと」

「苺実……」

時雨先生は、私をじぃっと見つめる。

「先生、私は先生が大好きです。 ずっと、私のヒーローでいてください」

「……もちろん。これからだって俺は、苺実だけのヒーローになるよ」

「約束だよ、先生!」

 私は時雨先生に思いっきり抱き着いた。

「ああ、約束だ」

「ねぇ、時雨先生」

「ん?」

「一緒に、写真撮ってくれますか?」

 私はブレザーのポケットから、スマホを取り出し、先生にお願いした。

「……ああ、撮ろう二人で」

「はい」

 大好きな時雨先生と、一緒に写真を撮った。二人で撮った初めての写真。
 
「先生、これ待受けにしていい?」

「マジ? 恥ずかしいな」

「ダメですか?」

「……まあ、特別にいいよ」

 恥ずかしそうな時雨先生だけど、嬉しそうにもなんとなく見えた。

「ありがとう、先生」

「お、おお」

 時雨先生と私は、ここから第二の人生をスタートするんだ。 生徒と教師としてじゃなくて、恋人としてのスタートを。

「先生、大好き!」

 ねぇ先生、私は先生のこと世界一好きだよ。



【番外編END】