香音人に心配そうに見つめられ、美桜は「大丈夫です」と言い笑みを作り、目の前に置かれたフルーツフランベを口にする。ブランデーの香りがどこか大人な雰囲気を出し、美桜は「おいしいですね」と呟く。だが、美桜の頭の中にはこの前篤人と食べたアイスクリームがあった。
「そっか。美桜が大丈夫ならいいんだけど……」
しばらく無言が続いていたのだが、美桜が半分ほどフルーツフランベを食べた頃、「そうだ。聞きたいことがあるんだ」と香音人が口を開く。
「聞きたいこと、ですか?」
「そう!僕たちの結婚式のこと」
ドクンと美桜の心臓が嫌な音を立てる。そう、婚約者なのだからいずれは結婚しなくてはならない。美桜の表情が引き攣っていく中で、香音人は嬉しそうに話す。
「白無垢とウェディングドレス、どっちがいい?僕的にはどっちも似合うと思うよ。でも色打掛も見たいし、カラードレスも素敵だと思うなぁ」
トロリとした甘い感情を瞳に宿しながら、香音人は話していく。だが、美桜は何も話すことができない。ただ、この人と結婚したくないという気持ちだけはあった。
「そっか。美桜が大丈夫ならいいんだけど……」
しばらく無言が続いていたのだが、美桜が半分ほどフルーツフランベを食べた頃、「そうだ。聞きたいことがあるんだ」と香音人が口を開く。
「聞きたいこと、ですか?」
「そう!僕たちの結婚式のこと」
ドクンと美桜の心臓が嫌な音を立てる。そう、婚約者なのだからいずれは結婚しなくてはならない。美桜の表情が引き攣っていく中で、香音人は嬉しそうに話す。
「白無垢とウェディングドレス、どっちがいい?僕的にはどっちも似合うと思うよ。でも色打掛も見たいし、カラードレスも素敵だと思うなぁ」
トロリとした甘い感情を瞳に宿しながら、香音人は話していく。だが、美桜は何も話すことができない。ただ、この人と結婚したくないという気持ちだけはあった。


