前回食べられなかった麻婆豆腐をリクエストした。
今日は公衆電話からの着信がなくこれで、彼女が諦めてくれればいい、念のために今までの通話内容や、会って話した時の音声は取ってあるし、着信記録や、彼女の行動をリスト化したものを作っておいた。
これで何かあったらストーカー被害を訴えることも出る。
彩春はスーパーに寄ってくるから家に着くのは同じくらいだろう。
駅に着いてスマホをかざして改札を抜け内ポケットにスマホを入れようとした時、着信を知らせるバイブが鳴る。
一瞬、公衆電話かと思ったら彩春からだ。
「彩春どうかした」
『今、家の中に強いウェーブのロン毛の女性が入っていきました』
心臓が胸筋を突き破りそうなほど鼓動する。
「彩春、とりあえず家から出て。俺は警察に連絡するから一旦通話を切るけど、すぐに電話を掛けるから」
しくじった!
あれで諦めてくれると思ったのに、火に油を注いでしまった。
急いで緊急コールをする。
同居人から不法侵入者が居ると連絡を受けたことを伝えて名前と住所連絡先を伝え、多分その侵入者は俺のストーカーで感情が不安定な可能性があるからサイレンを鳴らさないで欲しいことを伝え、自分も家に向かっていることを伝えて電話をきり、すぐに彩春の携帯に電話をかけた。
何度目かのコールのあと
『ねえ、あなたは誰ですか?不法侵入した上に室内を荒らして』
「彩春」
『昨日の夜の相手はあなた?』
『ここは私の家でもあります。まずは私の質問に答えてください』
少し遠くに聞こえる彩春の声は震えている。
「彩春、逃げろ」
『あなた、もういらなからこの家から出て行って』
「彩春」
俺の声は届いていないのか、返事ができない状況なのか
ようやく家に着いて玄関に入るとバッグと買い物バッグが放置されている。
『この泥棒猫!昌希を返しなさいよ』
同じ言葉が家の奥から聞こえてくる。
「彩春」
ベッドルームに行くと、美里が彩春の頬を叩いていた。
咄嗟に彩春の体を抱き寄せ美里を見る。
美里は振り乱した髪が顔に張り付き肩で息をしながらも勝手なことを言いだした。
「昌希、ねぇやっぱり私には昌希しかいない。戻ってきていいでしょ」
「何度も言っている。俺たちの関係はもう一年以上も前に君の結婚により終了している」
彩春を抱きしめる腕に力を込める。
「ごめんなさい、あの時はどうかしていたの。昌希が少し距離を置こうっていうから」
美里が近づいてくる、彩春に危害が及ばないように背後に隠し後退していく。
警察が来るまで彩春を守らないと。
「距離をおく前から美里は旦那さんと付き合っていただろう」
バイクの音が家の前で消えた。
「だって、昌希が」
チャイムが鳴る、よかった多分警察だろう。
玄関から「諏訪さん」と呼ぶ声が聞こえる。
背後に隠していた彩春の背中を合図としてポンと叩いた。
「彩春走って」
彩春と入れ違いに二人の警察官が入ってきて俺と美里の間に入り立ち塞がり美里に声を掛けている。その隙に彩春を探すと玄関の壁にもたれていた。
少しすると、サイレンの音が聞こえてパトカーから女性警察官が降りてきた。
今日は公衆電話からの着信がなくこれで、彼女が諦めてくれればいい、念のために今までの通話内容や、会って話した時の音声は取ってあるし、着信記録や、彼女の行動をリスト化したものを作っておいた。
これで何かあったらストーカー被害を訴えることも出る。
彩春はスーパーに寄ってくるから家に着くのは同じくらいだろう。
駅に着いてスマホをかざして改札を抜け内ポケットにスマホを入れようとした時、着信を知らせるバイブが鳴る。
一瞬、公衆電話かと思ったら彩春からだ。
「彩春どうかした」
『今、家の中に強いウェーブのロン毛の女性が入っていきました』
心臓が胸筋を突き破りそうなほど鼓動する。
「彩春、とりあえず家から出て。俺は警察に連絡するから一旦通話を切るけど、すぐに電話を掛けるから」
しくじった!
あれで諦めてくれると思ったのに、火に油を注いでしまった。
急いで緊急コールをする。
同居人から不法侵入者が居ると連絡を受けたことを伝えて名前と住所連絡先を伝え、多分その侵入者は俺のストーカーで感情が不安定な可能性があるからサイレンを鳴らさないで欲しいことを伝え、自分も家に向かっていることを伝えて電話をきり、すぐに彩春の携帯に電話をかけた。
何度目かのコールのあと
『ねえ、あなたは誰ですか?不法侵入した上に室内を荒らして』
「彩春」
『昨日の夜の相手はあなた?』
『ここは私の家でもあります。まずは私の質問に答えてください』
少し遠くに聞こえる彩春の声は震えている。
「彩春、逃げろ」
『あなた、もういらなからこの家から出て行って』
「彩春」
俺の声は届いていないのか、返事ができない状況なのか
ようやく家に着いて玄関に入るとバッグと買い物バッグが放置されている。
『この泥棒猫!昌希を返しなさいよ』
同じ言葉が家の奥から聞こえてくる。
「彩春」
ベッドルームに行くと、美里が彩春の頬を叩いていた。
咄嗟に彩春の体を抱き寄せ美里を見る。
美里は振り乱した髪が顔に張り付き肩で息をしながらも勝手なことを言いだした。
「昌希、ねぇやっぱり私には昌希しかいない。戻ってきていいでしょ」
「何度も言っている。俺たちの関係はもう一年以上も前に君の結婚により終了している」
彩春を抱きしめる腕に力を込める。
「ごめんなさい、あの時はどうかしていたの。昌希が少し距離を置こうっていうから」
美里が近づいてくる、彩春に危害が及ばないように背後に隠し後退していく。
警察が来るまで彩春を守らないと。
「距離をおく前から美里は旦那さんと付き合っていただろう」
バイクの音が家の前で消えた。
「だって、昌希が」
チャイムが鳴る、よかった多分警察だろう。
玄関から「諏訪さん」と呼ぶ声が聞こえる。
背後に隠していた彩春の背中を合図としてポンと叩いた。
「彩春走って」
彩春と入れ違いに二人の警察官が入ってきて俺と美里の間に入り立ち塞がり美里に声を掛けている。その隙に彩春を探すと玄関の壁にもたれていた。
少しすると、サイレンの音が聞こえてパトカーから女性警察官が降りてきた。



