「はい」と言って元気に別れたはいいけど、家が近づくと緊張で体が強張ってくる。
インターフォンの前で深呼吸する。
出雲喜郎は居ないと分かっていても、もし今日に限って家に居たらどうしようとか、奥さんに罵倒されたら、されても仕方がないけど、緊張する。
朱夏と出雲喜郎のことにケリがついたら、悠也ときちんと話をしよう。
インタフォーンのボタンを何度か躊躇してから思い切って押した。
何も返事がない。
二回目を押すべきか、やはりこんなことはやめるべきなんだろうか、奥さんの気持ちを考えると尻込みしてしまう。
もう一度だけ押して、返事がなければ帰ろう。
そして、出雲喜郎とどう話をするか考えよう。
よし!押すぞ!
指をフルフルさせながらボタンに触れた時
「どちらさまですか」
インターフォンのスピカーから聞こえてきた声に一瞬驚いて一歩後ろに下がってしまった。
「あの、突然すみません。相馬彩春といいます。出雲准教授の事でお話があっておじゃましました。ご都合が悪いようでしたら、後日伺います。ご連絡方法がわからなかったもので失礼をしてしまい申し訳ありません」
慌ててしまった事もあり、早口でしゃべりつづけてしまった。
本当に失礼だわ・・・私・・・
『あなたはfumiさんではないんですか?』
fumiの存在を知っているんだ。
「いえ、出雲准教授のゼミ生の相馬朱夏の姉です。その・・・」
『夫は今いませんが』
「すみません、奥様に謝罪を」
『どうぞ』
そう言うとスピーカーを切った音がしたとともに門扉が開いた。
会ってもらえるってこと?
ためらっても仕方がない、ここまで来たんだし。
でもまだ、妹のせいで奥様を苦しめていいのかここにきてもまだ迷いがある。
インターフォンの前で深呼吸する。
出雲喜郎は居ないと分かっていても、もし今日に限って家に居たらどうしようとか、奥さんに罵倒されたら、されても仕方がないけど、緊張する。
朱夏と出雲喜郎のことにケリがついたら、悠也ときちんと話をしよう。
インタフォーンのボタンを何度か躊躇してから思い切って押した。
何も返事がない。
二回目を押すべきか、やはりこんなことはやめるべきなんだろうか、奥さんの気持ちを考えると尻込みしてしまう。
もう一度だけ押して、返事がなければ帰ろう。
そして、出雲喜郎とどう話をするか考えよう。
よし!押すぞ!
指をフルフルさせながらボタンに触れた時
「どちらさまですか」
インターフォンのスピカーから聞こえてきた声に一瞬驚いて一歩後ろに下がってしまった。
「あの、突然すみません。相馬彩春といいます。出雲准教授の事でお話があっておじゃましました。ご都合が悪いようでしたら、後日伺います。ご連絡方法がわからなかったもので失礼をしてしまい申し訳ありません」
慌ててしまった事もあり、早口でしゃべりつづけてしまった。
本当に失礼だわ・・・私・・・
『あなたはfumiさんではないんですか?』
fumiの存在を知っているんだ。
「いえ、出雲准教授のゼミ生の相馬朱夏の姉です。その・・・」
『夫は今いませんが』
「すみません、奥様に謝罪を」
『どうぞ』
そう言うとスピーカーを切った音がしたとともに門扉が開いた。
会ってもらえるってこと?
ためらっても仕方がない、ここまで来たんだし。
でもまだ、妹のせいで奥様を苦しめていいのかここにきてもまだ迷いがある。



