「何であんたが電話に出るの。あんたを着信拒否している段階で空気を読みなさい。私の気持ちを少しでも汲み取ることはできないの」
「あの。その、、、ごめ」
「あんたの声なんて聞きたくないの。早く母さんに代わって」
「でも、あの」
「はやく」
最後はほとんど怒鳴り声に近い。
感情が溢れてくる。
「母さんに代われって言ってんの」
早く代わって、じゃないと私は朱夏を傷つけたくてしょうがないの、私自身を嫌いにさせないで
「あのね、謝りたくて」
「代われって言ってんの、この略奪女。お前なんか父さんの不倫女と一緒だ。遊びすぎて日本語もわかんないのこの尻軽」
「うっうっ」
朱夏の無く声が聞こえてから慌てた母が電話口に出た。
「彩春?」
「母さん、私、言ったよね?まだ話をすることができないって、結局母さんも朱夏の方が可愛いんでしょ。もう連絡してこないで」
「いろ」
もう何も聞きたくなくて通話を切ると母の番号も着信拒否をした。
これが今の私。
全てを拒否したい。
手に持ったスマホの画面にポタポタと涙が落ちていく。
もう泣かないと思ったのに。
誠実な人だと思っていた人が最低な父親と同じ部類の人だった。そしてその相手が妹だった。
その事実は消えない。
悲しい
悲しい?
違う、悔しいんだ。
私の今までの人生を踏み躙った妹、一人だけ何の苦労もせずに青春を謳歌した妹。
諏訪さんがいなくてよかった。
だって、いくら声を出しても迷惑をかけなくて済むから。
「あの。その、、、ごめ」
「あんたの声なんて聞きたくないの。早く母さんに代わって」
「でも、あの」
「はやく」
最後はほとんど怒鳴り声に近い。
感情が溢れてくる。
「母さんに代われって言ってんの」
早く代わって、じゃないと私は朱夏を傷つけたくてしょうがないの、私自身を嫌いにさせないで
「あのね、謝りたくて」
「代われって言ってんの、この略奪女。お前なんか父さんの不倫女と一緒だ。遊びすぎて日本語もわかんないのこの尻軽」
「うっうっ」
朱夏の無く声が聞こえてから慌てた母が電話口に出た。
「彩春?」
「母さん、私、言ったよね?まだ話をすることができないって、結局母さんも朱夏の方が可愛いんでしょ。もう連絡してこないで」
「いろ」
もう何も聞きたくなくて通話を切ると母の番号も着信拒否をした。
これが今の私。
全てを拒否したい。
手に持ったスマホの画面にポタポタと涙が落ちていく。
もう泣かないと思ったのに。
誠実な人だと思っていた人が最低な父親と同じ部類の人だった。そしてその相手が妹だった。
その事実は消えない。
悲しい
悲しい?
違う、悔しいんだ。
私の今までの人生を踏み躙った妹、一人だけ何の苦労もせずに青春を謳歌した妹。
諏訪さんがいなくてよかった。
だって、いくら声を出しても迷惑をかけなくて済むから。



