「なんですか!この卵!!お肉もとろっとろに溶けて淡雪のようだけど、濃厚な卵!!信じられない。美味しい」
課長が払ってくれるということで、普段は10個パック100円〜180円までの卵しか購入したことがなかったが、6個で400円の卵を買ってみたら深い黄金色のプリプリな黄身!
「ほいひい」
美味しい食べ物ってすごい!
さっきまでウジウジしていたのが嘘みたいに
お肉が美味しい!!
「喜んでもらえてよかったよ。割下も美味いし、家で食べてもこんなに美味く作れるんだな」
「黒毛和牛最高です」
「相馬って、ギャップがすごいんだな」
「え?ギャップ?」
「会社では隙が無くてクールな感じだけど、プライベートだと庇護欲を掻き立てられるというか、特に食べてる時は可愛いな」
一気に恥ずかしくなって顔が火照ってくる。
てか、こんな事をさらっと言うあたり課長はやっぱり怖いかも。
早く部屋を探して出て行った方がいい、このままだと身の丈に合わない恋をしてしまいそうで怖いし、きっと課長はかわいそうな女を放っておけないだけなのかもしれない。
「食い意地が張っていてすみませんね、こんな美味しいお肉食べたことがなかったから」
「いや、そうじゃなくてかっこいい相馬もいいけど可愛い相馬もいいなって話だから」
二人で買ってきた肉も野菜もペロリと食べ終わり最後にうどんを入れた。
「味が濃そうだな」
課長の一言に私は人差し指を立てて左右に振る。
「大丈夫です、そのための高級卵ですから」
少し濃いめの焼きうどんっぽいものに卵をかけて混ぜるとぶっかけ風甘辛うどんが出来上がる。
「これをビールと一緒に食べると最高ですよ」
「たしかに」
課長は笑いながらも美味いと言って食べきった。
「美味しいは正義ですね」
リビングもとい茶の間でテレビを見る。
「一応、この家のルール的なものを決めようか」
「はい」
「茶の間、キッチン、風呂や洗面所などは自由に使ってくれて構わない。俺の部屋とその隣の部屋はプライベートエリアということで」
「あの、課長の彼女さんとかくる時とかはどうすればいいですか?」
やっぱりこれは重要な確認だ。
私としては真剣だったけど、課長は笑いながら「気にするところはそこか」と笑っている。
「だって、その・・・お邪魔したら申し訳ないというか」
「今はお互い恋人は居ないという認識でいいか?」
「課長は付き合ってる人はいないんですか?」
「いたとしたら、今回相馬をルームメイトとして誘ってないだろ。この家のルールとしてお互い異性を連れ込まないこと。基本はお互い干渉はしないこと。あと、大切なことだがこの家の持ち主がこの家を処分することになったらそれが期限でそれまではいつまでもいてくれて構わない」
持ち主のことは聞いてもいいんだろうか?
でも、干渉しないと今釘をさされたしそれは聞かないほうがいいかもしれない。
「わかりました、でもやっぱり家賃を払います」
課長は顎に手を添えてうーんと唸る。
「実際は俺も家賃を払っているわけではないし」
「それなら、食事を作らせてもらってもいいですか?今も毎日食事を準備していたのは私だったしその食費も負担すると言うことでもいいですか?ただ、さっきのような霜降り黒毛和牛とか蟹とかは課長の奢りっていうのはどうですか?」
「なにか妙な条件がついているが、相馬に無理がかからない程度でなら俺もありがたい。それと、家で課長はちょっと」
「あっ、そうですよね。じゃあ諏訪さんって呼びますね」
ある程度の決め事をしてシェアハウス生活は始まった。
課長が払ってくれるということで、普段は10個パック100円〜180円までの卵しか購入したことがなかったが、6個で400円の卵を買ってみたら深い黄金色のプリプリな黄身!
「ほいひい」
美味しい食べ物ってすごい!
さっきまでウジウジしていたのが嘘みたいに
お肉が美味しい!!
「喜んでもらえてよかったよ。割下も美味いし、家で食べてもこんなに美味く作れるんだな」
「黒毛和牛最高です」
「相馬って、ギャップがすごいんだな」
「え?ギャップ?」
「会社では隙が無くてクールな感じだけど、プライベートだと庇護欲を掻き立てられるというか、特に食べてる時は可愛いな」
一気に恥ずかしくなって顔が火照ってくる。
てか、こんな事をさらっと言うあたり課長はやっぱり怖いかも。
早く部屋を探して出て行った方がいい、このままだと身の丈に合わない恋をしてしまいそうで怖いし、きっと課長はかわいそうな女を放っておけないだけなのかもしれない。
「食い意地が張っていてすみませんね、こんな美味しいお肉食べたことがなかったから」
「いや、そうじゃなくてかっこいい相馬もいいけど可愛い相馬もいいなって話だから」
二人で買ってきた肉も野菜もペロリと食べ終わり最後にうどんを入れた。
「味が濃そうだな」
課長の一言に私は人差し指を立てて左右に振る。
「大丈夫です、そのための高級卵ですから」
少し濃いめの焼きうどんっぽいものに卵をかけて混ぜるとぶっかけ風甘辛うどんが出来上がる。
「これをビールと一緒に食べると最高ですよ」
「たしかに」
課長は笑いながらも美味いと言って食べきった。
「美味しいは正義ですね」
リビングもとい茶の間でテレビを見る。
「一応、この家のルール的なものを決めようか」
「はい」
「茶の間、キッチン、風呂や洗面所などは自由に使ってくれて構わない。俺の部屋とその隣の部屋はプライベートエリアということで」
「あの、課長の彼女さんとかくる時とかはどうすればいいですか?」
やっぱりこれは重要な確認だ。
私としては真剣だったけど、課長は笑いながら「気にするところはそこか」と笑っている。
「だって、その・・・お邪魔したら申し訳ないというか」
「今はお互い恋人は居ないという認識でいいか?」
「課長は付き合ってる人はいないんですか?」
「いたとしたら、今回相馬をルームメイトとして誘ってないだろ。この家のルールとしてお互い異性を連れ込まないこと。基本はお互い干渉はしないこと。あと、大切なことだがこの家の持ち主がこの家を処分することになったらそれが期限でそれまではいつまでもいてくれて構わない」
持ち主のことは聞いてもいいんだろうか?
でも、干渉しないと今釘をさされたしそれは聞かないほうがいいかもしれない。
「わかりました、でもやっぱり家賃を払います」
課長は顎に手を添えてうーんと唸る。
「実際は俺も家賃を払っているわけではないし」
「それなら、食事を作らせてもらってもいいですか?今も毎日食事を準備していたのは私だったしその食費も負担すると言うことでもいいですか?ただ、さっきのような霜降り黒毛和牛とか蟹とかは課長の奢りっていうのはどうですか?」
「なにか妙な条件がついているが、相馬に無理がかからない程度でなら俺もありがたい。それと、家で課長はちょっと」
「あっ、そうですよね。じゃあ諏訪さんって呼びますね」
ある程度の決め事をしてシェアハウス生活は始まった。



