は?ではなく。
「課題について、話し合いをしなくても良いのですか?」
と、私は尋ねました。
彼女達が、残る三回の授業で、課題を達成出来ると言うのなら、止めはしませんが。
あるいは、生物の課題なんてどうでも良い、成績評価もどうでも良い、と思っていらっしゃるのでしたら。
それもそれで、止めはしません。
私自身、成績表には全く、興味関心がありませんから。
『Neo Sanctus Floralia』での評価なら気になりますが。
人間からの評価など、『新世界アンドロイド』である私には、どうでも良いことです。
すると。
「うざっ。何この電波ちゃん。何か言ってる」
「電波菌が移るんだけど?近寄らないでくれる?」
と、湯野さんともう一人の女子生徒は言いました。
…電波菌…!?
そのようなものが、空中に飛散しているのでしょうか。
聞いたことのない菌の種類ですが、声音からして、彼女がその菌を忌避しているのは明らかです。
「電波菌…?その菌は、危険なものなのでしょうか?」
「そーそー、危険危険。だから近寄らないで」
と、湯野さんは、半笑いで言いました。
出ましたね。湯野さんの特技、悪癖笑顔。
今学期も、元気に継続中です。
しかし電波菌ですか…。帰って調べてみる必要性がありそうですね。
大抵の菌やウイルスは、『新世界アンドロイド』には作用しませんが。
稀に、低ランクのアンドロイドが、高度なウイルスに侵されて、その駆除に苦労することがあります。
Sランクの『新世界アンドロイド』がウイルス攻撃を受けた、など聞いたことがありませんが…。
それでも、油断は大敵です。
人間が、風邪や病気に敏感であるように。
私達『新世界アンドロイド』もまた、常に、ウイルスには万全の備えをしておくべきですね。
…ん?しかし、彼女が今言ったのは、ウイルスではなく、菌でしたね。
病原菌に侵される『新世界アンドロイド』…。全く聞いたことがないのですが。
そんな危険な菌があるのでしょうか。分かりません。
…それはともかく。
「私が菌に侵されるのではないかと、心配してくれてありがとうございます」
「は?何言ってんの…?」
「それはそれとして、生物の課題についてはどうしましょう。他のグループは、既に調べ物に入っているようですが…。我々も、そろそろ具体的なテーマくらいは、決めておいた方が、」
「…でさ、一緒にマニキュアも出てたじゃん?あれも良いよね」
「あー、見た見た。オレンジが良い色っぽかったけど」
と、グループの女子生徒達は、再び自分達の話に戻ってしまいました。
オレンジ色は良い色ですね。私もそう思います。
が、それは生物の課題に、何か関係があるのでしょうか。
「お三方共、オレンジ色は良い色ですが、それはともかく生物の課題は、」
「今度お小遣いもらったら、マニキュアも買おうかな」
「でも、あのブランドって毎年、冬の方が豪華だよね。冬まで待った方が良くない?」
と、湯野さんは言いました。
冬まで待っていたら、授業が終わってしまいますね。
悠長も、ここまで来るとあっぱれです。
「課題について、話し合いをしなくても良いのですか?」
と、私は尋ねました。
彼女達が、残る三回の授業で、課題を達成出来ると言うのなら、止めはしませんが。
あるいは、生物の課題なんてどうでも良い、成績評価もどうでも良い、と思っていらっしゃるのでしたら。
それもそれで、止めはしません。
私自身、成績表には全く、興味関心がありませんから。
『Neo Sanctus Floralia』での評価なら気になりますが。
人間からの評価など、『新世界アンドロイド』である私には、どうでも良いことです。
すると。
「うざっ。何この電波ちゃん。何か言ってる」
「電波菌が移るんだけど?近寄らないでくれる?」
と、湯野さんともう一人の女子生徒は言いました。
…電波菌…!?
そのようなものが、空中に飛散しているのでしょうか。
聞いたことのない菌の種類ですが、声音からして、彼女がその菌を忌避しているのは明らかです。
「電波菌…?その菌は、危険なものなのでしょうか?」
「そーそー、危険危険。だから近寄らないで」
と、湯野さんは、半笑いで言いました。
出ましたね。湯野さんの特技、悪癖笑顔。
今学期も、元気に継続中です。
しかし電波菌ですか…。帰って調べてみる必要性がありそうですね。
大抵の菌やウイルスは、『新世界アンドロイド』には作用しませんが。
稀に、低ランクのアンドロイドが、高度なウイルスに侵されて、その駆除に苦労することがあります。
Sランクの『新世界アンドロイド』がウイルス攻撃を受けた、など聞いたことがありませんが…。
それでも、油断は大敵です。
人間が、風邪や病気に敏感であるように。
私達『新世界アンドロイド』もまた、常に、ウイルスには万全の備えをしておくべきですね。
…ん?しかし、彼女が今言ったのは、ウイルスではなく、菌でしたね。
病原菌に侵される『新世界アンドロイド』…。全く聞いたことがないのですが。
そんな危険な菌があるのでしょうか。分かりません。
…それはともかく。
「私が菌に侵されるのではないかと、心配してくれてありがとうございます」
「は?何言ってんの…?」
「それはそれとして、生物の課題についてはどうしましょう。他のグループは、既に調べ物に入っているようですが…。我々も、そろそろ具体的なテーマくらいは、決めておいた方が、」
「…でさ、一緒にマニキュアも出てたじゃん?あれも良いよね」
「あー、見た見た。オレンジが良い色っぽかったけど」
と、グループの女子生徒達は、再び自分達の話に戻ってしまいました。
オレンジ色は良い色ですね。私もそう思います。
が、それは生物の課題に、何か関係があるのでしょうか。
「お三方共、オレンジ色は良い色ですが、それはともかく生物の課題は、」
「今度お小遣いもらったら、マニキュアも買おうかな」
「でも、あのブランドって毎年、冬の方が豪華だよね。冬まで待った方が良くない?」
と、湯野さんは言いました。
冬まで待っていたら、授業が終わってしまいますね。
悠長も、ここまで来るとあっぱれです。


