「…これは…」
「…センスなかったらごめんね。…如何せん、女の子にクリスマスプレゼントを渡すなんて、初めてだから」
と、奏さんは言いました。
「昨日、琥珀さんにプレゼントを渡していたじゃないですか」
「あれは…誰に当たるか分からないプレゼント交換だから…ノーカンだよ」
と、奏さんは言いました。
そうですか。そういうものですか。
分かりました。
「…どう?気に入ってもらえた?」
と、奏さんは聞きました。
プレゼントの中身は、瑠璃色の石のチャームがついた、銀色の…。
「…犬の首輪…?」
「…ブレスレットだよ、ブレスレット。瑠璃華さん、ブレスレット知らないの…?」
と、奏さんは半ばずっこけながら言いました。
ブレスレット。そうですか。
確か、手首につけるアクセサリーでしたね。
失礼しました。
「ブレスレットですね。分かりました」
「俺の緊張を返して欲しい気分だよ」
「?何故緊張するのですか?」
「それは、その…。…喜んでくれるかなって…」
と、奏さんはもごもごと言いました。
「大事な親友からのプレゼントですからね、何でも嬉しいです。それに…私の色ですね、これ」
と、私は言いました。
瑠璃色のチャームが、私の瞳の色と同じです。
そこまで考えて、これを選んでくださったのかと思うと。
何だか、嬉しいですね。
「つけてみても良いですか?」
「それはもう、瑠璃華さんのものだからね。どうぞ」
「ありがとうございます」
と、私は言いました。
そして、宣言通り、もらったばかりのブレスレットをつけてみました。
左手首です。
きらきらしていて、とても綺麗ですね。
「…よく似合ってるよ。良かった、それにして」
「ありがとうございます。アクセサリーをプレゼントされたのは初めてです」
「俺もアクセサリーをプレゼントしたのは、初めてだよ。…こんなに緊張するんだなぁ…」
と、奏さんは、苦笑いを噛み殺しながら言いました。
先程から、何を緊張していらっしゃるのかは分かりませんが。
琥珀さんじゃないですが、私は奏さんからのプレゼントなら、空き缶でも喜ぶと思いますよ。
大事なのはモノではなく、その気持ちですから。
犬の首輪改め、ブレスレット。
有り難く頂戴します。
「…センスなかったらごめんね。…如何せん、女の子にクリスマスプレゼントを渡すなんて、初めてだから」
と、奏さんは言いました。
「昨日、琥珀さんにプレゼントを渡していたじゃないですか」
「あれは…誰に当たるか分からないプレゼント交換だから…ノーカンだよ」
と、奏さんは言いました。
そうですか。そういうものですか。
分かりました。
「…どう?気に入ってもらえた?」
と、奏さんは聞きました。
プレゼントの中身は、瑠璃色の石のチャームがついた、銀色の…。
「…犬の首輪…?」
「…ブレスレットだよ、ブレスレット。瑠璃華さん、ブレスレット知らないの…?」
と、奏さんは半ばずっこけながら言いました。
ブレスレット。そうですか。
確か、手首につけるアクセサリーでしたね。
失礼しました。
「ブレスレットですね。分かりました」
「俺の緊張を返して欲しい気分だよ」
「?何故緊張するのですか?」
「それは、その…。…喜んでくれるかなって…」
と、奏さんはもごもごと言いました。
「大事な親友からのプレゼントですからね、何でも嬉しいです。それに…私の色ですね、これ」
と、私は言いました。
瑠璃色のチャームが、私の瞳の色と同じです。
そこまで考えて、これを選んでくださったのかと思うと。
何だか、嬉しいですね。
「つけてみても良いですか?」
「それはもう、瑠璃華さんのものだからね。どうぞ」
「ありがとうございます」
と、私は言いました。
そして、宣言通り、もらったばかりのブレスレットをつけてみました。
左手首です。
きらきらしていて、とても綺麗ですね。
「…よく似合ってるよ。良かった、それにして」
「ありがとうございます。アクセサリーをプレゼントされたのは初めてです」
「俺もアクセサリーをプレゼントしたのは、初めてだよ。…こんなに緊張するんだなぁ…」
と、奏さんは、苦笑いを噛み殺しながら言いました。
先程から、何を緊張していらっしゃるのかは分かりませんが。
琥珀さんじゃないですが、私は奏さんからのプレゼントなら、空き缶でも喜ぶと思いますよ。
大事なのはモノではなく、その気持ちですから。
犬の首輪改め、ブレスレット。
有り難く頂戴します。


