「一体…どうやって作ったの?こんなに…。料理得意なの?」
「いいえ、初めての経験です」
「初めてでこれって、君もう調理学校に編入した方が良いんじゃない?」
と、奏さんは言いました。
初めてなのですか。琥珀さん、料理をするのは。
それなのに、このクオリティ…。
さすが、何をするにも負けず嫌いの琥珀さんです。
「本を見ながら作ったら、それほど大変でもありませんでした」
と、琥珀さんは自慢げに言いました。
「本か…。本はそんなに万能じゃないと思ってたけどなぁ」
「『猿でも分かる!上級者のお弁当作り』という本を読みました」
「めちゃくちゃ既知感ある本だな…」
と、奏さんは言いました。
私も、そのシリーズは読みました。
私が読んだのは、初心者のお弁当作りでしたが…。
そうですか。上級者のお弁当作りには、このようなお弁当の作り方が載っているのですね。
参考になりました。
そして、今更ながら。
私もその本を読んで、挑戦してみるべきだったと後悔しました。
何故そう思うのかは分かりません。
「さぁ、御託は良いので、まずは食べてみてください」
と、琥珀さんは持参した割り箸を、奏さんに渡しながら言いました。
「ありがとう…じゃ、いただきます…」
「はい、どうぞ」
「…もぐ」
と、奏さんは琥珀さんの作ってきたお弁当を口にしました。
…。
…どうなのでしょう。味のほどは。
不味かったら良いのに、とふと思いました。
何故そう思ったのかは不明です。
奏さんが不味いものを食べさせることを、望んでいるのでしょうか?私は。
それとも…。
…すると。
「うわ、すご…なんか凄く美味しい」
と、奏さんは言いました。
同時に、私は内心舌打ちしたくなりました。
これまた、理由は不明です。
「なんか…物凄く美味しいんだけど。え?これ本当に初めて?」
「はい、初めてです」
「初めてでこの出来…。琥珀さん、君やっぱり調理学校に行くべきだよ」
と、奏さんは言いました。
ベタ褒めですね。
そんなにお気に召しましたか?琥珀さんのお弁当が。
「いいえ、初めての経験です」
「初めてでこれって、君もう調理学校に編入した方が良いんじゃない?」
と、奏さんは言いました。
初めてなのですか。琥珀さん、料理をするのは。
それなのに、このクオリティ…。
さすが、何をするにも負けず嫌いの琥珀さんです。
「本を見ながら作ったら、それほど大変でもありませんでした」
と、琥珀さんは自慢げに言いました。
「本か…。本はそんなに万能じゃないと思ってたけどなぁ」
「『猿でも分かる!上級者のお弁当作り』という本を読みました」
「めちゃくちゃ既知感ある本だな…」
と、奏さんは言いました。
私も、そのシリーズは読みました。
私が読んだのは、初心者のお弁当作りでしたが…。
そうですか。上級者のお弁当作りには、このようなお弁当の作り方が載っているのですね。
参考になりました。
そして、今更ながら。
私もその本を読んで、挑戦してみるべきだったと後悔しました。
何故そう思うのかは分かりません。
「さぁ、御託は良いので、まずは食べてみてください」
と、琥珀さんは持参した割り箸を、奏さんに渡しながら言いました。
「ありがとう…じゃ、いただきます…」
「はい、どうぞ」
「…もぐ」
と、奏さんは琥珀さんの作ってきたお弁当を口にしました。
…。
…どうなのでしょう。味のほどは。
不味かったら良いのに、とふと思いました。
何故そう思ったのかは不明です。
奏さんが不味いものを食べさせることを、望んでいるのでしょうか?私は。
それとも…。
…すると。
「うわ、すご…なんか凄く美味しい」
と、奏さんは言いました。
同時に、私は内心舌打ちしたくなりました。
これまた、理由は不明です。
「なんか…物凄く美味しいんだけど。え?これ本当に初めて?」
「はい、初めてです」
「初めてでこの出来…。琥珀さん、君やっぱり調理学校に行くべきだよ」
と、奏さんは言いました。
ベタ褒めですね。
そんなにお気に召しましたか?琥珀さんのお弁当が。


