すると。
「あのね、瑠璃華さん…。楽しそうなところ悪いんだけど」
「私には感情がないので、楽しいという気持ちはありません」
「いや、割と楽しそうな顔してるよ…?」
と、奏さんは言いました。
そうなのですか?
ここには鏡がないので、私が今、どんな顔をしているのか分かりません。
「でも、丑の刻参りは良くないと思うんだ、俺」
「そうですか。何故ですか?」
「危険だから」
と、奏さんはきっぱりと言いました。
何がそんなに危険なのでしょう。
あ、そうですか。釘と金槌を使うから、危ないと言いたいのですね。
私は『新世界アンドロイド』ですから、釘が身体に刺さろうと、金槌で殴ろうと、全くの無傷なのですが。
奏さんを心配させたくはありません。
「今晩は、一段階レベルアップして、中級者の丑の刻参りに挑戦してみようと思ったのですが…」
「やめよう。もう丑の刻参りはやめよう。夜は大人しくしてよう。お願いだから」
と、奏さんは怒涛の如く畳み掛けました。
かなりの剣幕です。
奏さんがここまで仰るなら…。
「分かりました。もう、丑の刻参りはやめておきます」
「うん。ごめんね何だか。残念そうだけど、それでも俺は止めるよ。危険だからね」
と、奏さんは言いました。
私には感情がないので、残念そうな顔になるはずがないのですが。
「では心を入れ替えて、今晩はこっくりさんを、」
「全然心が入れ替わってない。駄目。そういう、一人ホラー体験をするのをやめて」
と、奏さんは言いました。
「ですが私は折角、『猿でも分かる!初心者のこっくりさん』という本を…」
「読まなくて良い。そういう本はもう読まなくて良い。お願いだから。もっと健全な趣味を持って」
「…分かりました…」
「あぁ、瑠璃華さんが凄く残念そう…。でも俺は譲らないよ。うっかり俺や瑠璃華さんが呪われたら、取り返しがつかないから」
と、奏さんは言いました。
仕方がありませんので、こっくりさんはまた、別の機会に試すとしましょう。
「あのね、瑠璃華さん…。楽しそうなところ悪いんだけど」
「私には感情がないので、楽しいという気持ちはありません」
「いや、割と楽しそうな顔してるよ…?」
と、奏さんは言いました。
そうなのですか?
ここには鏡がないので、私が今、どんな顔をしているのか分かりません。
「でも、丑の刻参りは良くないと思うんだ、俺」
「そうですか。何故ですか?」
「危険だから」
と、奏さんはきっぱりと言いました。
何がそんなに危険なのでしょう。
あ、そうですか。釘と金槌を使うから、危ないと言いたいのですね。
私は『新世界アンドロイド』ですから、釘が身体に刺さろうと、金槌で殴ろうと、全くの無傷なのですが。
奏さんを心配させたくはありません。
「今晩は、一段階レベルアップして、中級者の丑の刻参りに挑戦してみようと思ったのですが…」
「やめよう。もう丑の刻参りはやめよう。夜は大人しくしてよう。お願いだから」
と、奏さんは怒涛の如く畳み掛けました。
かなりの剣幕です。
奏さんがここまで仰るなら…。
「分かりました。もう、丑の刻参りはやめておきます」
「うん。ごめんね何だか。残念そうだけど、それでも俺は止めるよ。危険だからね」
と、奏さんは言いました。
私には感情がないので、残念そうな顔になるはずがないのですが。
「では心を入れ替えて、今晩はこっくりさんを、」
「全然心が入れ替わってない。駄目。そういう、一人ホラー体験をするのをやめて」
と、奏さんは言いました。
「ですが私は折角、『猿でも分かる!初心者のこっくりさん』という本を…」
「読まなくて良い。そういう本はもう読まなくて良い。お願いだから。もっと健全な趣味を持って」
「…分かりました…」
「あぁ、瑠璃華さんが凄く残念そう…。でも俺は譲らないよ。うっかり俺や瑠璃華さんが呪われたら、取り返しがつかないから」
と、奏さんは言いました。
仕方がありませんので、こっくりさんはまた、別の機会に試すとしましょう。


