「ライトくん!」
 

 キミに名前を呼ばれると、俺の名前が特別に感じる。


 そのまぶしい笑顔に、胸が高鳴る。


 キミは俺のひまわりなんだ。


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sideライト 


「ねぇねぇライト〜、ハチマキあたしと交換しよ?」


 今は体育祭の休憩中。実行委員の仕事を終えて本部を出たら、たくさんの女子たちに囲まれてしまった。


 ハチマキの交換?どういうこと?


「ハチマキ交換してどうするんですか?」


 と、近くの女子に聞いてみる。


「えぇ〜ライトくん知らないの?あのね、今この休憩中にハチマキを交換した2人は、永遠に結ばれるっていうジンクスがあるんだよ〜!」


 と、女子集団に混じっていた西条が言う。


 永遠に、結ばれる…?そんなジンクスがあったのか。


「だから〜、ライトくん私と交換しよ?」


 さらにグイグイと来る女子(主に西条)たち。


「いや、あの…」


 もし、それで本当に永遠に結ばれるのなら。俺がハチマキを交換したいのは、1人しかいない。