放課後。
あれから準備は順調に進み、ついに明日が体育祭本番となった。
実行委員であるライトくんと西条さんはずっと仕事仕事で忙しそうにしていた。
だから、私はライトくんに話しかける暇はない。
この前、紅白の組が発表された。
私はライトくんと同じ白組になれたので、体育祭中に少しぐらい話せればいいなと思う。
「サキ、明日どうするの?」
いつの間にか横に来ていたアイカちゃんに話しかけられる。
「明日って、体育祭?…どうするって、普通に参加するけど」
そう私が言うと、アイカちゃんは目を見開いて驚いた。
「え、サキ、知らないの!?」
え、そんな驚く?
「何かわからないけど、たぶん知らないよ」
「えぇ…、ハチマキって聞いてもわかんない?」
ハチマキ?ハチマキがどうかしたの?
「わかんない」
するとアイカちゃんは、一呼吸置いてから話し始めた。
「あのね、夏川高校の体育祭にはジンクスがあるの」
「ジンクス?」
ジンクスって、なんかこういうことしたらこうなるよーっていう言い伝え?みたいなことだよね。
「うん。…実はね、体育祭でハチマキを交換した2人は、永遠に結ばれるって!」
「ハチマキの、交換…?」
私が、ライトくんと…?
アイカちゃんがこんなにテンションが上がっているのは、そのジンクスをカズマくんと実行するつもりだからだろう。
「サキは、そのジンクス信じない?」
私は…。
「…信じたい。私、頑張る」
そう言うと、アイカちゃんは顔いっぱいに笑った。
あれから準備は順調に進み、ついに明日が体育祭本番となった。
実行委員であるライトくんと西条さんはずっと仕事仕事で忙しそうにしていた。
だから、私はライトくんに話しかける暇はない。
この前、紅白の組が発表された。
私はライトくんと同じ白組になれたので、体育祭中に少しぐらい話せればいいなと思う。
「サキ、明日どうするの?」
いつの間にか横に来ていたアイカちゃんに話しかけられる。
「明日って、体育祭?…どうするって、普通に参加するけど」
そう私が言うと、アイカちゃんは目を見開いて驚いた。
「え、サキ、知らないの!?」
え、そんな驚く?
「何かわからないけど、たぶん知らないよ」
「えぇ…、ハチマキって聞いてもわかんない?」
ハチマキ?ハチマキがどうかしたの?
「わかんない」
するとアイカちゃんは、一呼吸置いてから話し始めた。
「あのね、夏川高校の体育祭にはジンクスがあるの」
「ジンクス?」
ジンクスって、なんかこういうことしたらこうなるよーっていう言い伝え?みたいなことだよね。
「うん。…実はね、体育祭でハチマキを交換した2人は、永遠に結ばれるって!」
「ハチマキの、交換…?」
私が、ライトくんと…?
アイカちゃんがこんなにテンションが上がっているのは、そのジンクスをカズマくんと実行するつもりだからだろう。
「サキは、そのジンクス信じない?」
私は…。
「…信じたい。私、頑張る」
そう言うと、アイカちゃんは顔いっぱいに笑った。



