アイカちゃんもライトくんもいなくなった中庭。


 私はご飯を食べる気にもなれず、カズマくんと並んでベンチに座っていた。


 私はカズマくんと言葉を交わさずに、アイカちゃんのことを考えていた。


『…サキはさ、私のことどう思ってる?』


 そう聞かれた時、とてもびっくりした。


 私はアイカちゃんのこと、友達だと思ってたし、アイカちゃんも私のことを友達だと思ってくれてると信じて疑わなかったから。


 でも、アイカちゃんに私はそう言わせてしまった。


 それは、どこかで私がアイカちゃんのことを友達じゃないように思わせてしまったということ。 


『ウソ。私のこと、友達とか思ってないんでしょ?』


 そんなこと、アイカちゃんも言いたくなかったはず。


 でも、アイカちゃんはどこで勘違いしたんだろう。


 私が下を向いて考えていると、昇降口の方から声がした。