…へ?


「俺、アイカに初めて会った時にアイカに一目惚れして…。でもなんか男として意識されてない気がするんだ」


「そ、そうなんだ…」


 びっくりした、何言われるかと思ってたらまさかの恋愛相談とは。


「でさ、サキはライトのことが好きだろ?…俺も協力するから、サキにも協力して欲しい」


「ちょっと待って。なんで私がライトくんのこと好きなのを知ってるの?」


 私カズマくんにも、しかもアイカちゃんにもまだ言ってない!


「え、だって、この前ライトが西条と話してた時、あからさまに嫌な顔してたし」


 うそ、私そんなに顔に出てた!?


「あ、大丈夫。多分俺しか気付いてない」


 そ、それならいいけど…。


「…でも、それを言うなら、私もカズマくんがアイカちゃん好きなのわかってたよ」


「えっ、なんで?」


「だってアイカちゃんが私に抱きついて来た時、機嫌悪かったもん」


 女子にまでヤキモチ妬くとか、どんだけアイカちゃんのこと好きなの。


「…っ!?ま、まじか」


 と、顔を赤くするカズマくん。


 カズマくん、Sunniesの中ではお兄さんみたいな感じだけど、こういった一面を知ると、やっぱり高校生なんだなって実感する。


「で、私は何をすればいいの?」


 大事な友達の恋だもん。しっかりと応援しなきゃ!


「じゃあさ、俺今度の日曜日にアイカを遊びに誘おうと思うんだけどさ。…もしサキがアイカに遊び誘われたら断って欲しいんだ」


 そうだね、私がアイカちゃんと遊んだら、カズマくんはアイカちゃんと遊べないもんね。


「わかった」


 と私が言うと、カズマくんはほっとしたような顔をした。


 ここに私とカズマくんの恋愛同盟ができた。


「…ありがとう。でさ、俺そこで告おうと思うんだよね」


 もう告るんだ。早いな。


「そっか、頑張ってね」


「うん、ありがとう」

 
 カズマくんとアイカちゃんはとてもお似合いだから、しっかりくっついて欲しいな。