ペルトが怒りと焦りをあらわにして言うと、「そうはさせないんじゃ!」とどこからかムカエルの声が響く。刹那、部屋のあちこちから紐が飛び出し、ペルトの体を縛り上げていった。
「な、何だこれは……!」
ペルトはもがくも、それは解ける気配がない。そして、天井から温かい水が雨のように降り注ぐ。風音はこの水が何なのか最初はわからなかったが、ペルトの苦しむ顔を見て、ハッとした。
「これ、ペルトから力を奪う薬が入っているんだ……」
ペルトの体から煙が上がっていく。それをただ風音たちは静かに見ていた。そして、五分ほどで雨は止み、ペルトはぐったりとしている。
「皆さん、ありがとうございますっす!」
「こいつは俺たちが責任を持って連行します!」
ムカエル、そして三人の助手が階段を降りてやってくる。四人の笑顔に、長いような短いような戦いが終わったのだと風音たちは知った。
「風音!!」
刹那、風音は葉月に強く抱き締められる。葉月はグスグスと鼻を鳴らし、震えていた。
「怖かった……。風音が殺されるんじゃないかって、不安だった……」
「な、何だこれは……!」
ペルトはもがくも、それは解ける気配がない。そして、天井から温かい水が雨のように降り注ぐ。風音はこの水が何なのか最初はわからなかったが、ペルトの苦しむ顔を見て、ハッとした。
「これ、ペルトから力を奪う薬が入っているんだ……」
ペルトの体から煙が上がっていく。それをただ風音たちは静かに見ていた。そして、五分ほどで雨は止み、ペルトはぐったりとしている。
「皆さん、ありがとうございますっす!」
「こいつは俺たちが責任を持って連行します!」
ムカエル、そして三人の助手が階段を降りてやってくる。四人の笑顔に、長いような短いような戦いが終わったのだと風音たちは知った。
「風音!!」
刹那、風音は葉月に強く抱き締められる。葉月はグスグスと鼻を鳴らし、震えていた。
「怖かった……。風音が殺されるんじゃないかって、不安だった……」


