「きゃあッ!びっくりした〜」
相手が驚き、風音も驚く。目の前にいたのは、妖でありながらも人を護る特別な存在であるベラだった。
「ベラ、さん?」
風音が訊ねると、ベラは「はい」と言って頷く。
「お二人を助けに、そしてペルトの力を封印するために、アジトに来ました。みんなお二人のことを心配していますよ」
こんなに早く助けに来てくれたことに風音は驚きつつも、どこか嬉しくなる。たった数時間しか離れていないのだが、早く葉月たちに会いたくてたまらない。
「ベラさん……」
いつの間にかイヅナが風音の隣に立ち、潤んだ瞳で彼女を見ている。そして、ベラに抱き付いてイヅナは涙を流した。
「助けに来てくれて、ありがとうございます」
そう言ったイヅナを優しく離し、ベラはイヅナの瞳から流れ続ける涙を拭い、微笑む。
「その言葉は、ちゃんと皆さんがいる時に言ってください」
「はい……!」
それから、ここに来る途中で拾いましたよ、そう言いながら彼女は風音に扇子を、イヅナに薙刀を手渡す。
相手が驚き、風音も驚く。目の前にいたのは、妖でありながらも人を護る特別な存在であるベラだった。
「ベラ、さん?」
風音が訊ねると、ベラは「はい」と言って頷く。
「お二人を助けに、そしてペルトの力を封印するために、アジトに来ました。みんなお二人のことを心配していますよ」
こんなに早く助けに来てくれたことに風音は驚きつつも、どこか嬉しくなる。たった数時間しか離れていないのだが、早く葉月たちに会いたくてたまらない。
「ベラさん……」
いつの間にかイヅナが風音の隣に立ち、潤んだ瞳で彼女を見ている。そして、ベラに抱き付いてイヅナは涙を流した。
「助けに来てくれて、ありがとうございます」
そう言ったイヅナを優しく離し、ベラはイヅナの瞳から流れ続ける涙を拭い、微笑む。
「その言葉は、ちゃんと皆さんがいる時に言ってください」
「はい……!」
それから、ここに来る途中で拾いましたよ、そう言いながら彼女は風音に扇子を、イヅナに薙刀を手渡す。


