ムカエルの話曰く、ペルトの力を封印するために必要な道具はあと一つを除いて揃っているのだと言う。

「封印がお前らでできるなら、あたしたちの出番は必要ねぇんじゃないのか?」

「そうですよね、何故異世界から私たちを連れて来る必要があったんですか?所詮占いですよ」

ツヤが怪訝そうな顔をムカエルたちに向け、ツヤの言葉にベラも同意する。ムカエルたちは顔を見合わせた後、サミュエルが申し訳なさそうに口を開く。

「その最後のピースがある場所に一緒に来てほしいっす。俺たち、妖を撃退する道具は色々持ってるっすけど、そこまで強いわけじゃ……」

「あと、あたしたちが留守にしている間にこの地下シェルターを守って貰いたいです!」

四人だけでは人手が足りないのだ。確かに、巨大な力を相手にするには四人は少なすぎる。

イヅナの頭の中には、ミツヒデと戦った時のことが浮かぶ。あの時、戦ったのはイヅナたちだけではない。百を越える団員たちがいたからこそ、掴めた勝利だ。

「私、ムカエル博士に協力したいです」