部屋の明かりに照らされた中で、ムカエルがゆっくりと話し出す。それは悪霊と日々対峙し、神という人間の空想上とも思われる存在と関わっている風音たちにとっても、どこか信じがたい話だった。
その昔、この世界は平和だった。だがある時闇の力を独学で手にし、世界を自分のものにしようとする者が現れた。それがペルトである。
街を壊し、人を殺め、世界を破滅の道へと導いていくペルトを何とか止めることができないかとムカエルたちは考えた。ムカエルたちは妖や霊といったオカルトを研究しており、占いを行ってこの世界を救う術がないか探ったのだ。
「そして、我々の住んでいるこの世界とは別の二つの世界に救世主がいることがわかった。それが君たちだ」
ムカエルの言葉に部屋が静まり返る。ツヤは「は?占いで?」と言いたげな目を向け、風音たちもヒソヒソと話し出す。
「占いって何時代の話だろ……」
驚いた様子の葉月に、「聞こえるだろ」と真冬が注意する。だが、「聞こえてるよ」と傷付いたような表情をムカエルは浮かべた。
その昔、この世界は平和だった。だがある時闇の力を独学で手にし、世界を自分のものにしようとする者が現れた。それがペルトである。
街を壊し、人を殺め、世界を破滅の道へと導いていくペルトを何とか止めることができないかとムカエルたちは考えた。ムカエルたちは妖や霊といったオカルトを研究しており、占いを行ってこの世界を救う術がないか探ったのだ。
「そして、我々の住んでいるこの世界とは別の二つの世界に救世主がいることがわかった。それが君たちだ」
ムカエルの言葉に部屋が静まり返る。ツヤは「は?占いで?」と言いたげな目を向け、風音たちもヒソヒソと話し出す。
「占いって何時代の話だろ……」
驚いた様子の葉月に、「聞こえるだろ」と真冬が注意する。だが、「聞こえてるよ」と傷付いたような表情をムカエルは浮かべた。


