「いや、ワープしたら普通にこの家の中だったんっすけど……。まあいいや、とりあえず来てくださいっす!」

サミュエルはニコリと笑い、未だに警戒を続ける四人を見つめる。刹那、どこからともなく白い光が現れた。

「何!?」

風音は咄嗟に風を使って逃げようとしたのだが、何故かその光に抗うことはできない。

その光が消えた時、書庫の前からはサミュエルと風音たちの姿は、最初からなかったかのように消えていた。