スマホで時間を確認し、真冬が言う。外は少し薄暗くなり始めた頃だ。春が近付き日暮れが遅くなったとはいえ、夜道は安全とは言えない。
「こんなに遅くまで作業を手伝わせたのは僕だし、風で家まで送るよ」
「そうしていただけるとありがたいね!ほら、僕たちってかっこいいから不審者に狙われるかもしれないだろ?」
送ることを提案した颯に対し、風音は腰に両手を当てて笑顔で言う。それに対して真冬が「……お前と一緒にするな、馬鹿」と言いながら頭を軽く叩き、葉月は風音を見て目を輝かせている。
「あっ、颯、あれ忘れてないよね?」
葉月が「思い出した!」と言いながら颯の方を向く。その目は煌めいて、早く早くと言いたげな空気が流れている。マカロンのことである。
「ああ〜、部屋に戻ろうか。さすがにここでお茶するのはちょっとね」
颯がニコリと微笑み、葉月は「やった!食べてみたかったんだ〜」とはしゃぐ。マカロンが好きなんて意外だな、と風音は思いつつも、何故かその笑顔を可愛らしいとふと思ってしまう。
「こんなに遅くまで作業を手伝わせたのは僕だし、風で家まで送るよ」
「そうしていただけるとありがたいね!ほら、僕たちってかっこいいから不審者に狙われるかもしれないだろ?」
送ることを提案した颯に対し、風音は腰に両手を当てて笑顔で言う。それに対して真冬が「……お前と一緒にするな、馬鹿」と言いながら頭を軽く叩き、葉月は風音を見て目を輝かせている。
「あっ、颯、あれ忘れてないよね?」
葉月が「思い出した!」と言いながら颯の方を向く。その目は煌めいて、早く早くと言いたげな空気が流れている。マカロンのことである。
「ああ〜、部屋に戻ろうか。さすがにここでお茶するのはちょっとね」
颯がニコリと微笑み、葉月は「やった!食べてみたかったんだ〜」とはしゃぐ。マカロンが好きなんて意外だな、と風音は思いつつも、何故かその笑顔を可愛らしいとふと思ってしまう。


