「おはようございます!」
里桜は声を張りあげて、わたしの肩越しにあいさつした。
「ああ、おはよう」
ふり返ると、女子バスケ部のキャプテンで、今日から三年生の椿亜美センパイが足を止めたところだった。
「あっ……椿センパイ! おはようございます!」
あわてて頭を下げるわたし。
「おはよう」
そっけなく返すと、椿センパイは、じろりとわたしを見た。
ボーイッシュで、よく日焼けした小麦色の肌。スラリと背が高く、凛々しい顔立ち。女子に人気の高い先輩だ。
全身に緊張が走る。
「あのさ、愛葉……」
「は、はい!?」
「アンタがバスケ部と園芸部の掛けもちしてるのは清水先生が許可してるし、私がどうこう言うことではないけど……」
「はい……」
「いや、ヤッパいいや」
軽く手をあげると、椿センパイはぷいっと行ってしまった。
「はあ~~~~」
全身から力がぬけて、大きく息をついた。
「こ、こわかったぁ」
泣きそうになっていると、里桜が、肩にポンと手をのせてきた。
「椿センパイ、相当怒ってるね。ご愁傷さまです」
「やっぱり怒ってるよね。どうしよう~?」
里桜にすがりつくわたし。
「どうしようって、ハッキリさせるしかないんじゃない? バスケ部か、園芸部か」
「やっぱり? うちの学校、掛けもちは認められてるのに~」
「それはそうだけど、バスケ部はほら、バスケに命かけてる人が多いしさ……」
苦笑いを浮かべる里桜。
里桜は声を張りあげて、わたしの肩越しにあいさつした。
「ああ、おはよう」
ふり返ると、女子バスケ部のキャプテンで、今日から三年生の椿亜美センパイが足を止めたところだった。
「あっ……椿センパイ! おはようございます!」
あわてて頭を下げるわたし。
「おはよう」
そっけなく返すと、椿センパイは、じろりとわたしを見た。
ボーイッシュで、よく日焼けした小麦色の肌。スラリと背が高く、凛々しい顔立ち。女子に人気の高い先輩だ。
全身に緊張が走る。
「あのさ、愛葉……」
「は、はい!?」
「アンタがバスケ部と園芸部の掛けもちしてるのは清水先生が許可してるし、私がどうこう言うことではないけど……」
「はい……」
「いや、ヤッパいいや」
軽く手をあげると、椿センパイはぷいっと行ってしまった。
「はあ~~~~」
全身から力がぬけて、大きく息をついた。
「こ、こわかったぁ」
泣きそうになっていると、里桜が、肩にポンと手をのせてきた。
「椿センパイ、相当怒ってるね。ご愁傷さまです」
「やっぱり怒ってるよね。どうしよう~?」
里桜にすがりつくわたし。
「どうしようって、ハッキリさせるしかないんじゃない? バスケ部か、園芸部か」
「やっぱり? うちの学校、掛けもちは認められてるのに~」
「それはそうだけど、バスケ部はほら、バスケに命かけてる人が多いしさ……」
苦笑いを浮かべる里桜。