君は,君は。

ズキズキどこか痛んだけど,しゃーなし。

こんな風に,楽しそうに遊ぶなんて言われたらさ。

やっぱり私は喜んじゃうから。

梨々香のことを抜いても楽しんでくれるかなって思っちゃうから。

だからさ。

ここで一度。
『まーな』って,梨々香にしか向けられない照れた顔で言ってくれなきゃ,だめ。

なのに,瑞希は眉を寄せて,難しそうな顔をした。

あれ,やりすぎちゃったのかな。
こういうの,許せないタイプ?

どっどうし…



「唯,なに?」

「なっなにが」

「何て言うか,お前の口ぶり,変」



ガンッと鈍器で殴られたかのような衝撃。

私の何がおかしかったんだろう。

瑞希は眉を寄せたまま。

何か言葉を一生懸命探してるみたいな顔。